皆さん、整形外科の分野の中でスポーツ整形外科という分野があることをご存知でしょうか?一般整形外科と一体何が違うのでしょうか?
いわゆる一般整形外科と同様に、骨折や靭帯損傷などを取り扱います。しかし、中には、その競技に特徴的な怪我や疾患もあり、その競技特性に目を向ける必要もあります。スポーツ整形外科の場合は、患者様が「スポーツに復帰するためにはどのようにすればよいか」「怪我や障害と上手に付き合いながら自分の好きなスポーツを楽しむためにはどうしたらよいか」ということを常に念頭に置きながら診断、治療を検討していきます。この治療スタンスこそがスポーツ整形外科の最大の特徴ではないかと考えております。そのためには、診察時の症状だけに対処するのではなく、「どうして怪我をしてしまったのか」「どうして症状が出てしまったのか」という原因を患者様やご家族の皆様、場合によっては現場の指導者の方々と共に考えていく姿勢が必要となります。怪我をしたからそのスポーツをあきらめるのではなく、どうしたらまたそのスポーツを楽しめるか、ということを皆様と一緒に考えて治療していけるようお手伝いをさせていただきます。
担当医からのあいさつ
私は、週に1回(もしくは2回)クリニックにてスポーツ整形の外来を担当させていただきます。
皆さん、ケガをした時に病院を受診し、レントゲンを撮影し、『骨には異常がないから大丈夫』と言われ、痛みの原因がよく分からず、辛い思いをした経験はありませんか?
レントゲンで分かるのは骨折などの主に骨の情報ですが、疲労骨折の初期や、筋肉や靭帯の損傷は見つけられません。
当院では、そのような怪我についても検査できるように侵襲の少ない超音波検査やMRI検査が可能な設備を整えております。
スポーツ整形の分野では、特に患者様の置かれている状況や環境、そして競技レベルなどに合わせて治療方針を検討していく必要があります。 また、ケガを予防するためのアドバイスやリハビリを通し、皆様が少しでも長く、楽しくスポーツに関われるお手伝いが出来れば幸いです。
小早川 晃範